純正エキゾーストは、2001~2003式まではスチールの黒、2004式~はステンレス製です。2000年排気ガス規制後の製造なので、エキゾースト集合部付近に触媒(キャタライザー)入り。
2004式からはサイレンサー結合部付近にも触媒(キャタライザー)が入ります。
2007年からはエキゾーストパイプ先端部分にも入っているとか。
排気ガス規制車に社外のサイレンサーに交換すると、スロットルオフでパンパン鳴る“アフターバーニング”が起きます。
これは、排気の抜けが良くなることで、スロットルオフ時に不完全燃焼なシリンダー内のガスがマフラー内に誘導され、熱で発火し爆発することから生じる現象。
厳密には、純正サイレンサーでも発生しているので故障じゃありません。純正は排気抜け(圧)が適正値に保たれているので、シリンダー外で燃焼するガスが極小量なのです。
あまりにパンパン鳴りすぎるのは、エンジンやマフラーシステムに悪影響があります。
最悪な場合、エキゾーストが真っ赤に焼け、エンジンが焼付いたりして危険です。
適正な時間を掛けてシリンダー内で燃焼し、適正な圧力を掛けて排気するから“power”が出るのです。
サイレンサーのバッフル径が大きければ、迫力ある音が出ます。だからといって“power-up”にはならない。
息を手に吹きかけてみてください。口笛吹くみたいにすぼませた場合と、口を開けた場合、手が受ける息の圧力が全然違いますよね?
圧力が強いほうが前方への推進力があるわけです。口が大きく開くから強いのではないことが理解できると思います。
かといって、社外サイレンサーはダメ?でもない。車検対応の排気触媒(キャタライザー)付きの適合品も販売されていますよ。
ただ…高回転域ではいわゆる“詰まる”感じはあるようです。車体振動(バイブレーション)も大きくなり、速度を上げる気持ちが薄れる?(それも狙い?)
クォーンという高回転域サウンドを後ろに走りたい。ストレート構造のサイレンサー、乗ってたら着けたくもなる。分かります。
フルエキゾースト、車検の度に交換って、面倒だけどね~(-_-;)
ヨシムラ、TSUKIGI、STRIKER、逆車、OVER、AKRAPOVICのボルトオンサイレンサーを着けては外し、繰り返して確めた。
2001初期モデルのZRX1200Rに装着した結果は…。
2001~2003年式のエキゾーストはキャタライザーが1箇所。社外サイレンサーを着けるとアフターバーニング出る。でも、どれもそんなに酷くはなく、まぁ、許容範囲かと。
2004年式以降のエキゾーストには、キャタライザーが2箇所にあるせいか、社外サイレンサーでも低中速域まではアフターも小さい。
でも、高速域になるとエキゾーストの排気抵抗からか、車体振動(バイブレーション)が大きくなる。
特に、輸出モデルのサイレンサーは、90㎞あたりでブルブルと振動が気になり速度も乗らない感じになる。
2001年式では、有名どころの社外サイレンサーは大体使えそう。中でも、OVER、AKRAPOVIC製、トルクがあって好感触だった。
2004年式ZRX1200R、所持していないのでインプレできなけど、この年式からはエアインテークも狭く、キャブレターのニードルやジェットも番手が低くなっているので…。
2003年式以前より、上で回らないエンジンになってる。実際、2004年式から5馬力出力ダウン。
ボルトオンサイレンサー、排気抜けが良すぎるマフラーはちょっと合わないかも?です。