アグスタF4は1999年にプロトの750CC、2005年に1000ccが販売され、今もその排気量のF4、800ccはF3と区別され販売されてる。
F4は、2010にはフルモデルチェンジで第2世代に。でも…マッシモ・タンブリーニのデザインは、初期型のほうが良いような…。
第2世代は、デザインを大きく変更せず、軽量化や電子デバイス化といった変化。インパクトは初期型に及ばないと思う。
ボディーはシェイプ化され若干スリムに。トルク可変ファンネルシステム、クイックシフターやABSといったハイテク搭載へ。
バイクの基本性能は新モデルの第2世代が勝る。走行性能や安全性能、使いやすさは熟成され進化してる。
ただ…マシンは性能だけではないので。アグスタの魅力は、吹き抜けるフェラーリサウンドと、イタリアンデザインの美ボディ。
この部分に関しては、初期型のほうがイタリアの造形美らしく思う。フロントアッパーからテールへのシルエットが美しい。
初期型はグラマラスボディ。性能に寄せた“削ぎ”が無く、芸術的完成度が高いと…個人的には思うところ。
このあたりは、意見が分かれることは承知。互いに求めるものが違うからこそ、モデルチェンジがあるわけで…。
ただ、自分はやはり初期型を推したい。当時、世界一美しいと言われたDucatiの916、これもタンブリーニのデザイン。実績が語ってる。
今も人気が衰えない。これらのバイクがいかにセンセーショナルだったかを考えると、そうなっても全くおかしくはない。
その後のバイクが劣るという話ではないので、そこはお間違いなく。現代でも秀逸と言わしめるデザインということ。
イタリアデザインの生粋さを、自分は第2世代に感じることが少なかった。インパクトは正直薄かった…。
ハイスペック&現代の電子デバイス武装のスーパースポーツ指向なら、第2世代を選択するだろうね。
優雅さと先進なデザイン、熟成の“人が操るスポーツ性能”を持ち合わせたマシンの指向なら、初期型を選ぶかな。
詳しくない人がパッと見たら、同じバイクと思うかもしれない。でも、アグスタF4に興味を持つ人には、両者は違うものに映るはず…。
所有するならば、自分はアグスタF4の初期型がいい…。
と言ってるが、最近までF3の800に乗っていて手放した。ショップでF4初期型のデザインを眺めてから、何か物足りず…。
それも理由の1つにあった?…かと思う。(路面のギャップを拾い過ぎて疲れるのが主因だろうけど。)