F3 800の左サイドのクイックシフタ―近辺をチェックしていた時、シリンダーブロックに油汚れがあった。
エンジンヘッドカバーからのオイル滲みが垂れてきてるのか?と思い、エンジン側面を覗き込んだら…。
オイルが溜まってた。ティッシュ1枚がベッタリオイル色に染まったんで、まあまあの量だね。
シリンダーブロック左のテンショナー横にエンジンブロックに窪みがある。四隅を囲まれてる。エンジンの外観設計上のデザインミス?
埃や砂、漏れたエンジンオイルは溜まるしかない。そして、それは気付かれにくい位置。
ただでさえ、オイル滲みや漏れの不良が出やすいイタリア製バイクなのに、この設計はミスとしか言いようが無いんじゃ?
それか、そういう不具合の事態を想定(製品として、それもどうかと思うけど)、路面にダイレクトに垂れないように危険回避の策とか?
まぁ、解釈はそれぞれでいいや…。それより、どこから漏れてきてるのか気になる~。
ゴチャっとしてる配線の隙間から、以前購入したスコープカメラを入れて撮影。ほら、こういう時に便利だよな~。買っておいて正解だったね、コレ。
シリンダーヘッドガスケット周りは比較的キレイなんで、そこから下のどこかって感じに思えるけど…。
なにせスペースが狭いし、LEDライトの照射範囲も限定されながら探る。油系の滲みを確認しながら進んで行くと…。
「うわっ、キショい~。汚~い。」(*_*;
オイル滲みを発見。そう言えば…この車体、確か初期不良でヘッドガスケット交換した履歴がメーカーに残ってたな…。
その時に滲んだ箇所じゃないのかと推測。そして、web記事やメンテナンス先のcocoblueで聞いた、
“直しても、しばらくすると出たりするよ、イタリア車のオイル滲み。ほとんどのオーナーは、まぁ放置だよね、酷く無ければ。”
どのパーツか良く分かんないので、パーツリストを参照に確認、どうやらコレっぽい。(赤丸囲み)
白い樹脂系ガスケット処理の後、あめ色の樹脂系ガスケットが塗ってある。白のガスケットで処理したけど、再発生した滲みにコレとか使ったんじゃないか?
それで止まれば良かったんだけど残念ながら不完全だった。チビチビ漏れて、窪みに溜まって今に至った…ということじゃないかと。
おそらく、その後は気付いてなかったかも。窪みから溢れるほどオイルが漏れてるわけじゃないし、スコープが無いと覗けない場所なんで。
今回、一旦ウエスを突っ込んで溜まったオイルを吸い取ったから、これからどれくらいで溜まるのか定期チェックしてみよう。
ふいに思い立ってwebでF3エンジンの画像を検索して見た。すると…
中古エンジンの画像に、バッチリその部分が写ってた(赤丸囲み)。オイルっぽい汚れも付着してるし、同じような状況。
こうなると、オイル溜まりは「普通のこと」って感じがしてくる。Agustaでは、もう「当たり前」なのかね?
それは、エンジン成型の精度のせい?クランクケースの内圧にガスケットが耐えられないとか?イタリアのゴムガスケットは性能が低いけど、ココには使われてないしなぁ~。
そういえば、T-revの内圧コントロールバルブが装着されてたんだった。クランクケース周りからのオイル滲み対策(減圧)だったの?
実のところは分からない。でも、装着してある理由として有り?