条件、前回交渉した 内容でOKと言われ、このオークション出品者にコンタクト、自分で直接購入するはこびとなった、スリップオンマフラー。
ヨーロッパの排気ガス排出規格(いわゆるⓔマークってやつ)e4以前のe3規格。日本の車検はパスできない…。
車検では平成22年以降製造車両は、排気ガスの通過速度音量試験をパスしなきゃならない。
現車は触媒+オルガン3連サイレンサー。一応、規制値の範囲だそうで。でも、このHP‐CORSEスリップオンは車検NGだって。
触媒を取っ払って、ⓔマークが付かないサスリップオン仕様では、車検には受からないと覚えておこう。もしかして…は無いから。
「排気バルブ撤去」
排気バルブは、スロットル開度により作動し排気管経路を絞り、中速域でのパワーをコントロールする重要なツール。
排気バルブはスリップオン装着に触媒を取っ払うくらいだとそのままでOK。エキゾーストから交換なら外すことになる。
排気バルブは、2本のワイヤーが左サイドカウル内側に固定されたサーボモーターを回転、弁を開閉する仕組み。なのでワイヤーも撤去する。
フルエキゾーストへカスタムする作業としてまとめると、
1.O2センサーを外す
2.触媒前のバンドを外す
3.排気バルブのワイヤーを外す
4.触媒とサイレンサーを外す
5.スリップオンを付ける
6.O2センサーを付ける
これで、排気バルブ、モーターに繋がるワイヤーが無くなり、単にサイドカウルのモーターが動くだけでめでたくフルエキ仕様になるわけ。
と思いきや、実は…サーボモーターが動いてるのに、排気バルブが閉じていないゾって信号がECUユニットに行き、「エラー表示」を出すんだって。
中速トルク(排気圧)に関係するツールなので、直接不具合にはならない?のか、そのままエラー表示でも乗ってる人も結構いるらしい。
とは言え、液晶メーターに”ERROR”表示は…気になるゾ、やっぱり。
何かに影響を絶対出さないとも言い切れない。各種センサーに電圧や電流がどう影響するか分からないゾ~。
プログラムや回路が複雑に絡み合って制御されてる今時の電子マシンは…。
そこで、その対策としてのコレ!
「エキゾーストサーボエリミネーター」
これは汎用。AGUSTA F3 適合になってる。
“サーボキャンセラー”とも言われる。サーボモーターに接続されてるカプラを引き抜き、これに付け替える。それで、サーボモーターは「不動パーツ」になるので外す。
そのサーボモーターの動作を信号としてECUに返すのがキャンセラーの役目。だから、エラー表示は出なくなる。
さきほどの作業に、
・サーボモーターへ繋がる電源カプラを外す
・サーボモーターを撤去
・キャンセラーのカプラを電源カプラに接続
を追加する。
一方、排気バルブが制御していた排気管内径の変化が無くなる(全開)から、中速域のトルクが落ちてしまうんじゃないか?と心配があったんで聞いた。
話では、EVOXTREME HIGH SLIP-ONは、中間パイプをロングにして管長を確保、中速トルクも大きな落ち込みは無いとか。
マフラーは、管長が長いほど中速トルクがキープされ扱いやすくなるので、市街地走行へは適している部類じゃないかということだった。
EVOXTREME HIGH SLIP-ON https://www.hpcorse.com/en/moto#!/Category/489
ここではサラッと書いてるけど、実はこのショップとは35回以上のメールを交換して、その内容が記事に入っている。
記事にしてないけど、排気バルブの役割、ワイヤー撤去の方法、エラー発生&キャンセラーの原理とか…いろいろと。
疑問は全て問い合わせた。きっと「面倒なヤツ」だったと思う。自分の理解が乏しくて話が何回か前後したりもしたし…。
その全てに根気よく回答を返してくれた。それだけでなく、カスタムの方向性選択、応じたアドバイス、カスタム車の走行における注意点とかも教えてくれて…。
“商品を売るんだから、必要な知識はしっかり伝えるよ。理解してこそ正しく使えて、楽しめるものだからね。”って言ってもらえてる気がした。
製品に対するノウハウ、自信はもちろんのこと、信頼ある関係性を大事にしている会社だなぁと。
応対してくださったスタッフは、ホント気さくな方ばかりなんです。
Superbike Parts Shop
http://www.super-bike.biz/sbps.html
とても信用できるショップ。ヨーロッパ車のバイクユーザーには、きっとGood‐choiceだと思うなぁ。
KTM、DUCATI、AUSTA…等、ヨーロッパ車にナイスデザインなマフラーを買いたい?
なら、コチラ “Superbike Parts Shop” 、オススメ。MY押しです!