リッターバイクともなると1000㏄を超えるエンジン、トルクも加速も中型バイクとは大違い。
そんな大きなエンジンと駆動クラッチを潤滑するオイル。性能的にスクーターレベルじゃダメだくらいは分かる。
じゃあ、リッターバイクに合うオイルってどんなの?知ってる人は知ってるけど、知らない人は、ぜんぜん知らないなぁ。
バイクショップにお任せなライダー、結構いる。不安なら任せたほうが安心だし、廃油で汚れることもない。
メンテナンスするスペースが家に無いとか…いろいろな理由があるだろうから、それも1つの選択肢だと思うけど。
でも、オイルの規格を覚えておけば、ひょっとしたら必要十分なグレードのオイルにすることで、出費を抑えられるかもよ。
ちょっとだけ覚えてもらえたら、ずいぶん経費が違ってくる人がいるはず。書き留めていくから参考にしてみてよ。
まず、バイク用オイルの規格ができた経緯のオハナシから…
API規格とJASO規格
基本的にバイク用も自動車用オイルも同じ規格(米国の自動車用オイル規格“API”)に含まれていた。
でも、自動車は先行した排気ガス規制の関係で…。
エンジン洗浄成分の含有や、より低摩擦なオイルにAPI規格が上がっていったんだ。エンジン単体を潤滑する自動車には問題なかったけど…。
クラッチとエンジン潤滑に共用するバイクでは、クラッチ版の滑りやオイル粘性低下によるギア摩耗が、危惧されるレベルになってしまった。
このため、オイル使用に特殊性のあるバイクについては、専用規格化が必要とされ、日本規格として“JASO T-903 MA”が生まれた。
現在は、国内販売のバイク用オイルには、この規格と規格認定者名が記されている。
API規格とT-903 との関係性
T-903 は日本国内でのオイル性能規格だけど、海外からの輸入オイルや一部オイルには、API規格表示で販売されているものがある。
そのようなAPI規格表示では、どれがバイク適合オイルなのか分かりづらい。適当に使用すると、クラッチ滑りやエンジン損傷の危険性がある。
だから、APIグレードのどれを選べばいいのかという話を。
API規格では、SG・SL・SJランクがバイクに適合するランク。
現時点で流通しているバイクオイルのAPI規格は、SLとSJだ。SG規格は、ほとんど流通を終了している。
ちなみに、HONDA車用オイルGシリーズにはAPI規格が記載されている。ホームセンターに比較的並んでいるオイルだね。
ホームセンターというWordが出てきたところで、いよいよ本題。「前置き長いよー」って?まぁ、豆知識のインプットということでご勘弁。
ホームセンターのバイクオイル使ってみる?
選ぶオイルグレードは、もう分かったことだし。
あとは、リッターバイクに大型バイク用を選べばいいだけ。缶の裏面に適合排気量の範囲表が載っているはず。
そこで「大型」に適合範囲が引っかかってるものを選ぶ。はい、簡単だね。
選んだバイクオイルの性能は、何も心配いらない。ちゃんと使えるシロモノだよ。レースとか特殊な走行は別として。
もう既に、安価オイル入れて10,000キロ以上は走行した実体験からの意見だから。念のため。
高速道路やワインディング。片道数百キロのライドも普通にやってるけど、今もって快調そのもの。
気候が良くてスロットル煽れば、バイクにイケイケってせかされる感じだし。
さて、安価なオイル選択、どうするかな?それぞれの考え方で、是非を判断すればいいけど。
納得ができれば再検討してもいいんじゃない?そんなのならいいかも?って思える人は。
そんなこと言われても不安だ…って人は、素直に止めておこう。ショップ依頼=安心だし。
それはそれで結構。ちゃんとメンテしてることが大事なんで。