大型バイクのオイル

大型バイク、排気量も出力も大きいです。そんなバイクのオイル、どう選ぶのかという話です。今回は、4サイクルエンジンのオイルについてです。

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実使用を踏まえての記事になりますが、あくまで自己流なので表現や体感が正しいとは言い切れません。その旨、ご了解をお願いします。

まず、オイルの規格について。オイル選択では大切なものになります。“4サイクルオイルなら同じようなもの”ではありません。

適したものを使わないとエンジンには良くない。環境にも同じです。そんなに難しくないので、規格を覚えていきましょう。

1.「MA」と「MB」
オイル缶の横面に記載されています。これ、規格の表示なのです。
MAとは、摩擦特性が大きいオイル。MBとは、摩擦特性が小さいオイルの規格表示になります。滑りにくい性質か、滑りやすい性質かの違いと思ってください。

一般的にはMA指定ですが、MB指定のモデルも多少あります。メーカーでの推奨規格を確認しておきましょう。

2.API規格(SF、SG、SH、SJ、SL…)
オイルの品質規格です。耐摩耗性、耐酸化性、耐腐食性などの性能に違いがあります。

特に違うのは耐摩耗用のリン成分の量。排気ガス規制対応で「SL」規格以降のオイルには含有率が低くなり、4輪より高回転で出力する2輪には不向きになりました。

一般的に流通しているものでは、「SF」、「SG」、「SJ」表示のものがバイクに推奨できるオイルになります。

3.SAE粘度
“10W-40”など、オイル缶前面に記載されている規格です。左記の場合は、“低温-25℃~から粘性確保の高温(高速)用”という意味になります。

国内の場合、5W-40や10W-50のオイルがオススメです。“30”は、クラッチミートミスが多くなる事がありましたので、大型バイクにはオススメしません。

4.鉱物油、、化学合成油、半化学合成油
鉱物油は、原油を蒸留して精製され、昔から使われているオイル。安価ですが、劣化しやすい。分子構造にばらつきがあり燃費や静粛性の向上はあまり見込めない。耐熱性が合成油より劣る。

化学合成油は、不純物を可能な限り排除して高度な精製がされたもの。分子構造を科学的に合成し、燃費、静粛性、劣化抑制、耐熱性など安定した効果がある。高価。

半化学合成油は、鉱物油と化学合成油をブレンドさせたもの。コストパフォーマンスが高い。

これらを踏まえた上でいうなら、メーカー推奨のオイルが間違いない選択ですが、ココに訪れた方は、そんな話ではなく、「オイル代が安くて良いのが無いか」でしょう?

純正オイルより安い価格、同等な性能、信頼性といった部分で、自分が大型バイク用で使っているのは、コレです。

JX日鉱日石エネルギー(旧新日本石油)。粘度は10W-40、MA、SG規格の鉱物油です。1リットル缶で625円と、メーカー推奨の純正品より相当に安いです。

価格が安いオイルは、ホームセンターなどで売られています。スポーツタイプや大型バイク用と書いてある商品でも、1リットル1,000円以下が多いです。

安いのですが、海外製造品やよく知らない会社の製造品も多く、クオリティーが心配で高出力&大型バイクにはどうか、と思う方も多いと思います。

使ってみたものについて、レビューしておきます。
・Mobil Super 4T  10W-30 ⇨3,000㎞でシフト抜け、ミートミス多発 730円 鉱物
・HONDA ULTRA G2  10W-40 ⇨特に問題なし。1,200円 半合成
・UTC 10W-40 10W-40 ⇨3,000㎞走行、特に違和感なし。625円 鉱物

結果、UTCがコスパも良いので3,000㎞を目安に交換しています。ネイキッドで9,000㎞以上を、高速道路を含め走ってきましたが不具合は皆無です!

むしろ、さっさと換えるので排出オイルが何となく汚れが薄いような気がします。

ちなみに、メーカー純正品は、ネットショップ購入で4L缶で5,200円ほど。1L缶は1,600円ほど。1L換算では1,300円から1,600円。ショップなら1Lで2,000円くらいじゃないですか?

こうしてみると、コストは半額以下です。鉱物油の劣化がいくら早いと言っても、3,000㎞走って問題がない…これならコスパ重視してもイイと思うのです。

最近は、3本セットで購入が常です。高性能なオイルは使ってないです。おサイフに優しい分だけ、新しいオイルをすぐに入れます。だからなのか、バイクはすこぶる調子良い!

ご参考になれば。

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