今更ながらの性能比較。主だった違いを見比べてみた。
ZRX1200 DAEG | カワサキ名車列伝 | カワサキイチバン (kawasaki1ban.com)
ガソリンタンクは1200Rのほうが1L容量が大きい。
馬力はDAEGが、最高出力(同じ8,000rpm)で+5馬力
トルクはDARGが最大トルク(同じ6,000rpm)で+0.5kg・m
車体サイズは、DAEGが1200Rに比べ全長で+30㎜、全幅で-10㎜
といったところか。
キャブレターの1200RとインジェクションのDAEGとの性能差、そんなに大きくはない感じ。国内純正仕様としての数値上では。
1200Rはキャブレターのパーツ交換のみで+25PSの125馬力(輸出仕様)にできるってのは別で。(DAEGは日本仕様オンリー)
ZRX1200キャブレター (jp-pegasus.com)
性能面ではないけど、1200Rのガソリンはレギュラー指定、DAEGはプレミアム指定の違いあり。コスト面では1200Rが優位。
DAEGはインジェクション&オートチョークで、燃費や寒冷期の始動性に優れる。
シャシー性能は、後発のDAEGが進化している。一般走行では、強烈にそれを体感することはないかもしれないが。
ボディーデザインはDAEGが優れる。フェアリングの作り込みとか、よりシャープなボディデザインとか。やはり現行車、洗練されている。
こんな比較をしていて思うこと…
23年前のキャブレター仕様バイクが、今と遜色ない性能を持っていたこと。
排気ガス規制車とはいえ、パワーアップが容易な“能ある鷹”の市販車だったこと。(今では、メーカーにそんな選択肢は無い)
その延長線上に発展した最終形態が、DAEGだということ。
そして、今や絶版車の1200Rを駆る者として言うばらば、
ブラックボックスな電制マシンじゃない、アナログなキャブレターマシンだからこそ、自分の感覚に素直な反応な気がする。
電制は所詮、テスターの走行フィールがベースのプログラムでコントロールする。自分に忠実でもない。一瞬の感覚ラグ、どうしても出る。
あらゆる状況で最適を狙ったCPU制御のマシンは、安定した高性能を発揮できる進化だと思う。
一方、負圧で吸&排気のキャブレターマシンは、燃料の消費効率は無駄があるし、寒冷期では始動も鈍る。
だけど、だだっ子マシンは人間っぽくて愛着が湧く、それ自分だけじゃないと。
DAEG、完成されたマシンを求めるのは正解。だけど、その過程にあった1200R、その性能を乗って感じてみるのもイイ選択だ。
そんなことを比べながら思ってマシタ。