talking-about-xjr1300 そうだ、XJR1300を語ろう。(回想録)

現ZRX1200Rの少し前に、XJR1300に乗っていたことがある。空冷の最大級エンジンを載せた車体が気に入っていた。

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ある日、とある山岳路の洞門内を走行中、不測なスリップでコントロールできずに壁に…。

(;゚Д゚)))ブルブルッ 詳しくは…止めときます。

そして修理してみたものの、何だか走行フィーリングが違ってしまい、代替となった…。

重低音の排気サウンド、空冷エンジンの醍醐味。そして、大型バイク感を醸し出す、サイドに張り出した段々の冷却フィン。

“ビックバイク”なルックス、ノスタルジックな雰囲気が好きな人には、ドンピシャだと思う。

2008/11/22 14:25

【エンジン性能】
空冷=熱ダレが起きる…よくwebコメントに出てくる。所有していた側から言うと、一般走行程度で水冷と大きな差なんて無いよ。

水冷も低速走行では熱ダレが起きるし。そんな時は電動ファンが回りっぱなしだし。電力消費するし。

熱ダレが気になるのなら、バイクを休ませればいいだけのこと。それ、大した事じゃないよね?

それでちゃんと元気になる。パリダカールラリーとか、過酷な状況下で好成績を残しているバイク、空冷だしさ。水冷に劣ってはいないよ。

空冷は構造がシンプル。エンジン内に水路なんて要らないし、エンジンを冷やすラジエターも電動ファンも要らない。

走ればエンジンが冷えるだろ?という自然に逆らわない冷却システム。とても単純。だから壊れにくい。

そんな単純なのに、水冷の同クラスマシンの出力をちゃんと引き出す。さて、これをどう見る?むしろ…。まぁ、考え方は其々だからいいや。

【ブレーキ性能】
フロントブレーキは、スミトモのMOS4POTキャリパー。これ、純正マスターシリンダーとの組み合わせでタッチがすごく良かった。

KawasakiやHondaの6POTキャリパーのググ~ッと握ると効いてくる感じではなく、軽く握るとカツンと効く感じだったなぁ。

低速走行では、操作に若干慣れが必要だったけど、慣れると指をクイッってだけで、しっかり効いてくれた。

ある程度の速度でコーナーリングすれば、その軽い操作感でブレーキコントロールするのが気持ちよかった。

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Bremboを除いて、純正では、今までで一番の純正キャリパーかな?自分の中では。

【サスペンション】
そして、リアサスのOHLINS(オーリンズ)。実はYAMAHAによるOEM生産だった。1200は正規ものだったけど…。

1300になったら正規OHLINSサスじゃなくなった。コストダウンが見え隠れ?シリアルナンバーの刻印が無いから分かるんだ。

当時、YAMAHAライダーからは、“ヤマリンズ”って呼ばれていたとか。何だかねぇ、どうしても比較されちゃうのかなぁ。

内部部品が正規品とは違うから、正規オーリンズのように、「ラボ・カロッツェリア」や「スクーデリアOKUMURA」でオーバーホールはできない。

とは言え、足回りには定評のあるYAMAHAのサスペンション、ちゃんと正規同様に圧側伸側減衰、プリロード調整が可能なんだ。

正規同様、細かい調節ができる。並みの純正サスペンションより一歩抜けていた。少なくとも、ZRXのSHOWA製とは比べるべくもない。

【シフトチェンジ】
シフトフィーリングは良かったな。Kawasakiのような「ガッコン」サウンドは無かったけどね。(笑)

低速域のトルクに多少目をつぶり、中速域のトルクを重視したギアセットだなって思っていた。

特に2~4速のシフト操作、クロスミッションのような…タイミングが多少ずれても、バックトルクでギクシャクなんて無かったよ。

だから、上手く乗れているような錯覚が…。下手なのに…イケるんじゃないかなんて思っていただろうな。今思うと…すっごいハズカシイ。

そんな楽しいバイクだったなと、今も思うけど。

XJR1200・1300を開発する際にYAMAHAがコンセプトにしたのは、

「マン・マシン」

人がバイクとコミュニケーションできること。操る事はもちろん、季節や天候に移り変わるエンジンフィールさえ楽しみとして官能させる、人が駆るマシン…人機官能。

こんな感じのフレーズだったような…まんまじゃないけど…。それを見て、

「ごちゃごちゃ思わんと、乗ればぜんぶ分かるやろ?」

と、いざ乗ってみたら、空冷エンジンの造形と扱いやすさにどっぷりハマってしまった。転がしたせいで、手放すことになってしまったけど…。

所有する知人のマシンを見る度に、ZRXには無い趣を懐かしく、羨ましくも思うことがある。機会があれば再び手にする…あるかな?

2017年、XJR1300は生産終了となり、その歴史に幕を閉じた。だから、XJRの名でこの先に新モデルが出ることは無い…。

国産空冷最大級エンジンのネイキッドは生き残れなかった…。思うことはいろいろあるけれど…。

【その他、覚えていること】記憶違いがあったら(。-人-。) ゴメンネ
・オイルエレメントが車体のエンジン下部横で、交換が楽だった
・ラジエターが無いから、マフラー交換が楽だった。
・プラグホールが浅いので、プラグ交換が楽だった。
・1300のヘッドガスケット交換、インダクションBOX脱着が面倒。
・ヘッドライトカバー、2002年式以前はネジ穴部にクラックが入る。
・ヘッドカバーのアルミ腐食&クリア塗膜剥離がすごく激しい。
・1200のシートレールに付く荷掛用フック、1300では無くなった。
・1200もRホイールは5.5J☓17inch、180タイヤがポン付け可。
・夏、薄手パンツで乗ると、はみ出たフィンに膝が接触で火傷も。

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