GSX-R1000 K3にこれまで乗ってみて、巷の「公道over-spec」という声にうなずく自分がいる。
SSは、カッコイイ~デス。
確かに、スロットルを煽ればリニアに反応、胸のすくトルクと加速感は、たまらなく気持ちイイ。低速トルクもあり中低速走行も苦ではない。
だけど、信号待ちの連続する市街地、渋滞でなくても自動車が連なるバイパス、どこを走っても…。
ずっと楽しめないなぁと。心地よい操作レスポンスは、もっとハイスピードの域にある。高速道路でそこそこか…。
サーキットでようやく本領発揮といったところ。だけど、このハイパーmachineは、公道を走れるバイクでもある。
各メーカーが半端ないテコ入れ、ハイテクノロジーを惜しみなく投入するカッコイイmachine。だから買われて公道に出る。
でも、きっとその性能、ほぼスポイルされて発揮されることは無い。信号でstop&goを繰り返す、加速してもすぐに詰まる車列、の公道。
それが辛く嫌になって、高速道路を目指したり地方の広域道路をかっ飛ばして快感を得る…そんな気持ちになるんだ、と。
K3に乗ってて、その気持ちが分かるような…。スカッと走れるのは短い瞬間で、後は我慢だから、一日楽しめた実感が未だ無い。
ネイキッドやストリートmachineでは、低中速域でも楽しめる走り方があるし、今日は楽しかったゾって感覚が残ってる。
パワーバンドが中速域にある、公道走行にドンピシャなspecだから当然なんだけど、それを知ってるとねぇ。
SSは250ccか400ccあたり、日本じゃベストマッチなんじゃないかな?パワーバンドも高めの回転域でMaxになるから操作感も出るし。
リッターSSだと、操作感はサーキットでしか感じられない、たぶん。ワインディングに持ち込んでも、高速コーナーな場所ならいいけど…。
低速タイトコーナーじゃ、トルクがあり過ぎてスロットル操作がシビアで、面白いと思えない気がする。
やっぱりSSの1000cc、性能を楽しむって点では公道over-specだと思える。車体デザインやテクノロジー的には、圧倒的に一番だけど。
造形美を愛でるの優先って指向の人もいるから、限定な意見をするつもりは無いけど、走りを楽しみたい志向の人にはYESもあるかと。
そんな感じで…今日も乗ったんだ、GSX-R1000 K3。