本日、正午過ぎに新しいオーナーが引き取りに。少し前に車体の最終確認をしつつ、エンジン始動と簡単な点検。
エンジンはすこぶる快調。セル一発始動でランプ類も正常だし、キャブOHでスロットルレスポンスも俊敏。
これまでの不具合がウソみたいや…。やっと本来性能に戻したと思ったら、古傷に痺れ発生でドクターストップ…。
こうなる道筋だったんかなと思うしかないワ…なんて思いながら軽く車体を掃除してたら積車が到着。
積車内に入れるの手伝ってみたけど、ラダーが短くて急角度過ぎた。坂道を利用して何とか車内に入れ…。
ちょっと腰を痛めつつ(また痺れが…)無事にCBR900RRを見送ることができた。いざとなるとあっさりしたもんだな…。
いろいろ手こずった車体だし、好きで買ったキャブ車最終のSSだった訳で、感慨深いものかと思ったんだけど…。
そこまで直してて、何でそんなディスカウントして売却するん?という仲間の意見もあり、売却までに随分と悩んだ。
でも、せっかく走れるものを文鎮にするなんて、マシンは使ってなんぼじゃの性分じゃできへん相談…。
そうなら、売却して次のオーナーにめっちゃ使ってもらったほうが整備した甲斐があるやろって…。
良いバイクは国内に残さんとアカンから。エライ数が海外に持っていかれた。日本は数万キロ走ったバイクは価値がない…
そんな刷り込みを業界ぐるみでずっとやってきたから、買い叩かれてビンテージや海外で人気なバイクは絶滅危惧に。
だから中古パーツ、なかなか手に入らない。部品取り車すら希少になってるから、そりゃそうなるワ。
旧車を楽しみたい人には酷な話。古くても走れるバイクを世の中に出さないと、日本のバイクに国内で乗れんなんて事が…。
いわゆるバイクとライダーの利益の為って言ったら大げさ?でも、そういう感じの気持ちで売却を選んだのは本当。
とんでもない損をした訳でもないし、バイクの将来に投資した気持ち。自分的には惜しいとは思ってない。
現車確認に遠くから来て、気に入ってくれて、走らせたいって人のところへと自分を離れてった…それで良しでしょ!
違う土地で、何度目かのオーナーとのライディングが再開するんだから…廻ってるんだから。Good-by,CBR900RR SC33 1977y