ブレーキングでジャダーが出ていたフロントタイヤ。原因はベアリング摩耗と踏んで、フロントスタンドを購入。
ZRX1200Rにジャストフィットなシルエット、リフト高も操作も、良い選択ではないかと自己満足してる。
早速タイヤを外し、スナップリングをどうにか外し(スナッピングツールが無かったので、ラジペン代用)、ベアリングに触る…。
普通に回ると思いきや、時々固くなる部分を感じた。インナーカラーは可動するのでベアリング打込み深さは正常。
とりあえず、バランサーに乗せて回転させてみると…途中で回転抵抗が掛かったので、間違いなくベアリングが悪そうだ。
ここから、ベアリングの抜き取り。この作業にも必殺ツールを購入した。
さすがベアリングプーラー、難なく引き抜けた。この商品はアタリ品。巷には同じツールでも低評価レビューも多い。
普通にツメも引っ掛かるし、ちゃんと抜けるし、不具合はほぼ無かった。何かあるとすれば、25㎜のベアリング内径にハマらず…。
プラハンで叩いて、開き気味のスリット部を小径にする手間があったくらい。不具合というものではなく初期設定レベルだ。
ショックハンマー仕様に比べ超~楽なプーラー。こっちを買って正解だったなと。このメーカーで買えば安心かも?
やはり右のベアリング回転が重くなっていた。左は問題がないくらい軽くスムーズに回る。右は加重で回転がさらに鈍る?
新品ベアリングを打込む。ベアリング縁とインナー壁部分にグリスアップ。打込み時の抵抗を減らすのが目的。
中央のリングを叩かないように、古いベアリングを使ってある程度まで叩き込む。均等に力が入る=水平にベアリングを圧入できる。
その後、プラハンでベアリング外周を叩きながら、ベアリングホール天端と水平になるまで打込む。
ここからは、圧入器具の出番。プラハンでハンドル天端を叩いてベアリングを打込んでいく。
左は奥まで打込めばいい。だいたい10.5㎜~11㎜くらい沈めば底までいってる。水平を確認にためノギス計測を忘れずに。
右は、インナーカラーに接触しないように打込む。絶えず気にしながら、ノギスで6㎜深がベストのはず。
これは純正ホイールでの話。社外ホイールは対象外なので、それそれをノギス計測して確認する。
さすがアストロプロダクツ製品。フロントスタンド同じく、作りがしっかりしていると思う。
他メーカーでは、ベアリングに当てるとアルミが変形するとかのレビューもあるけど、これは打刻傷が多少付く程度だった。
難なく使えるツールだったので、ここで買えば間違いない?
装着後、実走してきた。S字コーナーやstop and goを繰り返した結果…ジャダーは見事に封印された。
停止時のブレーキ操作で、どうやってもフラフラする不細工な動作も無くなり気持ちいい。
ディスク変形を疑い、モンキーでギタギタにしてもジャダーが消えず、中古ディスクを落札したら、とんでもない粗悪品。
再チャレンジで良品を手に入れたものの、ジャダーが消えない原因がベアリングと推測してベアリング交換…。
ジャダー解消までに経た道のりは、知識の未熟さと妥協による回り道。結局のところ、ちゃんと行動に移れば辿らなかった過程。
今思えば、ディスクローターを回転させた時、ほとんどブレが無かった。その時点でディスク変形じゃないと判断すれば…。
ディスクの粗悪品で損も無かったし、再落札してディスク用意も不要だったはず。この2点の出費で、プーラーも圧入器具も買えた…。
とりあえず、今日はベアリング交換を完了した。ジャダーは封印できたし、作業としては正解だった。